DAY 1
カゼルタ・ナポリ
人生3度目の海外です。
子供の頃に家族で行ったグアムと、全く自由時間のない出張で行ったNY以来。
英語もほとんど喋れないので食いっぱぐれる心配の無い、阪急交通社trapicsの「全食事付き!とっておきイタリア9日間」というツアーを利用です!
タイ航空なのでバンコクでトランジット。
6時間30分のフライトでタイのスワンナプーム国際空港に到着です。
タイ航空は機内食も美味しいし、なによりも驚いたのは飲み物の充実っぷり。
ジンがBOMBAY SAPHIREだったり、テンション上がります!
…が、11時間30分のフライトはさすがにキツイです😢
しかも成田16:55→バンコク21:25が6時間半のフライトで、00:20→ローマ06:50が11時半のフライト。
一体今は日本時間の何時なんだ??状態で、具合が悪くなりそうです。(決して飲み過ぎではありません!)
到着直前にCAさんがデンファレをくれ、へろへろですがエンジン掛かってきました(笑)
ローマ、フィウミチーノ空港に到着です。
ナポリに向かう途中、アッピア・アンティカ州立公園の中にあるローマ水道橋公園に寄り道です。
ここには古代ローマに造られた11本のローマ水道のうち6本が通過しており、さらに16世紀に造られたフェリクス水道を加えれば7本の水道が公園内を通過していることになるそうで、面積が240ヘクタールもある巨大な公園です。
この時は何も考えていなかったのですが、ローマにあるからローマ水道ではなく、紀元前312年から3世紀にかけての古代ローマ時代に建築されたからローマ水道橋なのですね。
有名なのはスペインのタラゴナやセゴビアでした💦
クラウディア水道が長期間にわたって利用できたのは、ペペリーノと呼ばれるこしょう凝灰岩と火山灰を混合した丈夫なローマン・コンクリートを用いて水管部が作られていたからだそうで、こんな時代からコンクリートがあったことに驚きです😲
しかもこんな状態で現存していることにも驚きです。
それにしても暑い💦💦💦
じりじりと太陽が照り付け、汗だくです。
湿度が無いだけマシですが…
水浴びしていた犬の気持ちがわかります。
200㎞くらいの移動になるので、途中で休憩です。
目の前で絞ってくれるオレンジジュースが最高に美味しいです!
バスの中でドライバーさんから水も€1で買う事も出来ますが…
元々ミネラルウォーターを飲まない私には味が欲しいわけで、このオレンジジュースは本当に嬉しいです。
ちなみにイタリアでは炭酸入りのミネラルウォーターが基本で、炭酸抜きが欲しい時は「non gassata」と注文しないと、普通に炭酸水が出て来てしまいます。
ペットボトルだと、炭酸無しの物は柔らかめで満タン、炭酸入りは硬めで少し量が少ないで見分けます。
247メートル×184メートルの長方形の、18世紀に建築されたヨーロッパ最大の宮殿で、ナポリ版ベルサイユと言われた『カゼルタ宮殿』に到着です。
宮殿前の広場の大きさだけでもため息が出ます。
宮殿は近付くにつれ、大きいな~と感じましたが…入口なんてまだまだ(笑)
中に入ってびっくりです😲
日本にこんなスケールの場所はないでしょう。
カルロ7世によって建てられたこの宮殿は建造面積48000平方メートルで、王立劇場・礼拝堂・博物館・図書館・国政を行なう庁舎が24部屋など、合計1200もの部屋があるそうです。
その中でも現在一般公開されているのは、たったの36部屋との事。
舞台美術家出身の建築家ルイージ・ヴァンヴィテッリがデザインした後期バロック・ロココ様式は、本当に舞台のような華やかさです。
映画『スターウォーズ~エピソード1/ファントム・メナス』『スターウォーズ~エピソード2/クローンの攻撃』でのナブー王国宮殿のシーンや、『ミッション:インポッシブル3』『天使と悪魔』『アマルフィ 女神の報酬』などの舞台にもなっています。
この正面にライオンにまたがったカルロ7世像の像がある階段は『名誉の階段(Scalone d’Onore)』と呼ばれ、『エピソード1/ファントム・メナス』で女王パドメ・アミダラが拘束されるシーンや、『天使と悪魔』でバチカン市国の階段として使われていました。
全てが大理石のこの空間がとにかく凄すぎて、鳥肌が立ってしまいました。
壁の彫刻も何もかも、本当に細かい装飾が施されていて感動してしまいました。
広すぎて写真に上手く収まりきらないのが残念😢
名誉の階段を上がると、正面にあるのがパラティーナ礼拝堂です。
絢爛豪華とはこういう事を言うんだな…とため息しか出ません。
正面の祭壇に飾られているのはGiuseppe Bonito作『無原罪懐胎(Immaculate Conception)』です。
2階にずっと見学ルートが続いており、煌びやかな19世紀の居館と18世紀の居館があったようですが、ツアー客にはそこを回る時間はありません😢
1階に戻ります。
全長3㎞、120ヘクタールという広大な庭園に出ました。
この庭園にはイタリア式庭園とイギリス式庭園の両方があり、6つの噴水もあります。
通常はバスのようなものがあり1番奥の滝まで行けるのだそうですが、なんとこの日はスト!
仕方ないので、時間の許す限り頑張って歩くことにします。
チリチリする日差しを浴びながら、汗をダラダラ流して必死に歩きます。
やっと1つ目の噴水『Fontana dei tre Delfini』に到着。
『Fontana dei tre Delfini』3頭のイルカの噴水…イ、イルカですか???
巨大な金魚か鯉かと思いました💦
散歩の時間は1時間しか無いので、次の噴水まで行って戻ると決めて、また頑張って歩きます。
なんとか2つ目の噴水『Fontana di Eolo』に到着。
見事な彫刻ですが、のんびり見ている時間はありません。
噴水の上に上がって先を見て愕然とします。
1番奥の80mの滝は遥か彼方…
予定通り戻るとしますが、振り返ると宮殿も遥か彼方で、ここまで頑張って来ちゃった事を少し後悔しました(笑)
同じ道を戻っているはずなのですが…庭園があったことに気付きました。
なんで来る時に気付かなかったんだろう…
緑に少し癒されながら、必死に歩いて戻りました。
宮殿も庭園も、全部しっかり見るには時間が足りなさすぎでした…😢
余談ではありますが、このカゼルタ宮殿で初めて便座の無い便器に遭遇しました。
イタリアは基本的に便座が無いところが多くて空気椅子になるので、良い筋トレになります(笑)
ナポリに移動して昼食です。
入口から魚介の水槽が続いているので、海鮮を期待していたのですが…
ポークソテーです。
添乗員さんが、こういう食事付きのツアーは金額の制限があるので、本当に美味しいものは食べられないとボソッと(笑)
本当はもっと食べさせたいものがあるとも言ってました。
この添乗員さん、学生時代に音楽を勉強していて、ウィーンに留学していた経験もあるとのことで、とても頼りになる方でした。
レストランの水は有料でアルコールと金額が大差ないので、肉ならば…と赤ワイン(イタリアではRosso)を頼むも、当然常温なので後悔。
冷たいのをクピっと行きたいものです😢
工程表にある王宮に向かうようです。
車窓観光なのですが…正直なところどこが王宮かわかりませんでした😥
凄く大きな入口のある建物があり、バシバシ写真を撮っていたら、それがミラノのガッレリアのミニチュア版と言われるウンベルトⅠ世のガッレリアで、そのウンベルトⅠ世のガッレリアの道路の反対側がサン・カルロ劇場と王宮だと、後で知る💦
ヌオーヴォ城も車窓観光です。
窓ガラスが反射してなかなか上手く写真が撮れません。
13世紀に建てられたヌオーヴォ城は、まるで要塞のようです。
ぐるっと一周回って、王宮横のトンネルに入ります。
トンネルの出口が、なんとなくモナコっぽく感じて、ちょっと感動。
ヴェスヴィオ山が良く見える、ポジリポの丘へ移動です。
ずっと海岸線を走るので景色は良いですが、日本の海岸線に比べるとカーブが細かいかも。
右に左に揺られて、ちょっと大変です。
バスが止められるスペースで写真を撮ります。
今回は行けなかった卵城やサンテルモ城も見えます。
それにしても、あのヴェスヴィオ火山が噴火して、ポンペイの街が一夜で消えてしまったとは…恐ろしいことです。
うねうねと山道(本当は丘?)を上ると、さっきまでの景色とは打って変わって廃墟のような工場跡地のような荒んだ感じの所に出ます。
その後も工場やら車のディーラーやら、とてもホテルがあるとは思えない場所を走ります。
ナポリの夜は治安が悪いので外出は控えるように言われましたが、そもそも出掛けるようなお店が無さそうです。
ナポリの中心地は昼食を食べた辺りなので、タクシーで行くにも遠すぎます😢
朝が早かったので16:30にホテルに到着です。
凄い場所にあるのでドキドキでしたが、比較的きれいなホテルです。
部屋が広い割にはベッドが小さめだったけど…
今日の夕食はホテルです。
シーフードリゾットとおそらくカジキマグロのソテー。
後で知りましたが、南イタリアはカジキの良い漁場らしいです。
シーフードなので、今度は白ワイン(Bianco)♪
しかし夜は長い…
暇すぎる💦💦💦