DAY 3_AM
11~12世紀の遺跡群
~アンコール トム(南大門・バイヨン寺院・バプーオン・ピミアナカス・象のテラス・ライ王のテラス)~
今日はアンコール・トムとアンコール・ワットの観光です。
カンボジアの遺跡と言えばアンコール・ワットで、遺跡を全部まとめてアンコール・ワットだと思っていました。
実はそれぞれの遺跡に名前があり、アンコール・トムの方がアンコール・ワットの4倍以上の広さがあって見どころ満載だと、この旅で初めて知りました。
アンコール・ワットからバイヨンに続く道にある南大門へ向かいます。
環濠の手前でバスを降り門へ歩いて行くと、道の左右にナーガがあり、左右54体ずつの神々と阿修羅が胴体を引っ張っていました。
像は壊れたままの部分もあれば、頭だけが新しく修復されたものもありました。
門は狭くて、マイクロバスがギリギリですが、高さはかなりあり、四面塔の顔の部分だけで3mあるそうです。
門には3頭の象の像がありますが、鼻が折れたり綺麗な状態のものはありません。
綺麗な状態のものは死者の門(東大門)にあります。
南大門から1.5km移動して、やっと中心にある『バイヨン(Bayon)』に到着です。
12世紀末に創建された砂岩系ピラミッド式の遺跡は、仏教寺院です。
修復工事中のようですが、今までの中で最大規模で人の多さも最高です。
1177年にチャンパ軍からアンコール領域を解放したジャヤバルマン7世によって建設された都城「アンコール・トム」には、寺院だけでなく102ヶ所にも及ぶ施療院や121ヶ所の宿駅があり、道路網も整備されています。
バイヨンはその中心にあり、メール山(須弥山)を象徴化しています。
メール山は古代インドの宇宙観によると、神々が住む聖域であり、神が降臨する場所でもあったそう。
東西南北に延びる幹線道路は、メール山から世界に向かう道であり、城壁はヒマラヤの霊峰、環濠は大海を表しているんだとか。
東西160m、南北140mの第一回廊は一大絵巻です。
東面はチャンパ軍(ベトナム中部にあった国)との戦いへの行軍が描かれています。
何も考えずにパシャパシャと撮っていましたが、色々と撮影ポイントがあるようです。
運良く亀にお尻を噛まれた人は撮れましたが、どこかに象に乗った王様や生贄にされる水牛がいたようです。
撮り損ねました…
南東の角に来ました。
ここには昨夜観たアプサラを踊る人のレリーフがたくさんあります。
柱の4面に彫られた蓮の花の上でアプサラを踊る人が印象的でした。
開放的な空間に見えますが、回廊は建設時には屋根があったそう。
南面はクメール軍とチャンパ軍のトンレサップ湖の水上戦闘の様子と、凱旋祝賀会の様子が描かれています。
この部分は水上戦闘の部分になります。
クメール人とチャンパ人は髪型などで描き分けられています。
ワニに食べられているのはチャンパ人かと思いきやクメール人。
それだけ大変な戦いだったという事を表しているようです。
壁の間から第二回廊が見えます。
第一回廊とは雰囲気がかなり違っています。
とりあえず第一回廊を進みます。
凱旋帰国と、勝利を祝うパーティーとその為の調理風景が描かれています。
それと同時に大工や石工の作業風景など、普段の生活風景も描かれており、女性や子供も多くいます。
南面の半分まで来ました。
ここから先はずいぶん色が黒く見えます。
元々未完成の部分もあるようですが、そちらへは進まずにここから第二回廊へ向かいます。
第一回廊から中に入ると、かなり荒れ果てた状態です。
足場が組まれた場所もあるので修復作業中なんだと思いますが、ここからどうやって直すんだろう?&いつ出来るんだろう?と疑問が沸々。
第二回廊の中に入ると、屋根があるせいか暗く感じます。
第一回廊とは雰囲気が全然違います。
第二回廊の南面と西面には壁画があり、王宮の裏側(生活)が描かれているそう。
屋根の無い部分もあり、そこはかなり傷みが激しいらしいのですが、第二回廊はほとんど見学無し。
残念😢
階段があるので上ります。
階段を上って外に出ると、四面塔だらけ。
このバイヨンには54の四面塔がありますが、門を除いた49がこのテラスに集中しているので圧巻です。
それぞれ表情が違うので楽しいです。
ここで少し自由時間。
集合場所はクメールの衣装を着た人の前(笑)
観光地によくいる、一緒に写真を撮ってお金を稼ぐ人達のようです。
中央祠堂の中に入ります。
中心に仏様が祀られており、お賽銭を出したら手首に赤いミサンガを着けてくれました。
仏様???と思ったら…そういえば、ここは仏教寺院でした。
ほぼ同じ造りなので迷宮のようですが、集合場所に指定された場所はとても混雑していたので、すぐにわかりました。
最後に最も有名な観世音菩薩の顔を撮り忘れないようYonさんが案内してくれ、しっかり写真に収めます。
段々日差しが強くなって来ました。
とにかく暑いので、このツアーは1番暑いお昼過ぎはホテルで休憩になっているようです。
北側から第二回廊を出ます。
ちょうど入ったところと正反対に出て来ました。
こちら側の第二回廊には、魔王ラヴァーナがカイラス山を動かそうとしているのを拒んだシヴァ神が、カイラス山の上で瞑想している姿が描かれている壁があるそうです。
第一回廊もぐるっと一周してみたかったし、バイヨンはもの凄く広かったので、もう少し時間が欲しかったです。
11世紀中頃に建てられた『バプーオン(Baphuon)』の入口に出ました。
地上と天界を結ぶ虹の架け橋という意味が込められた、高さ2m 長さ200mの空中参道の先に、ピラミッド式の寺院があります。
残念ながら、ここは中に入らず先に進みます。
入ることは出来ませんでしたが、ここは服装や年齢の制限があるそうなので、入る際には要確認です。
約350m続く『象のテラス(Elephant Terrace)』に出ました。
象のレリーフ部分があったり、ガルーダとガジャシンハが交互にテラスを支えている部分があります。
他にもポロゲームが行われている様子や、象と虎が戦う場面が描かれた場所もあるようです。
王のテラスに上がってみます。
正面に続く道は、約1㎞先にある「勝利の門」に続きます。
反対側には王宮があり、そちらへ向かう事にします。
王宮の塔門をくぐってしばらく歩くと、11世紀初頭に創建された『ピミアナカス(Phimeanakas)』に出ました。
正式にはピミアン・アカーハと言い、「天井の宮殿」「空中楼閣」とも呼ばれています。
一応上に上る事も可能ですが、あまりにもボロボロで怖いので、下から眺めて終了。
ここにはピミアナカス伝説があり、その伝説によると中央塔は金箔に覆われた「黄金の塔」だったとか。
王宮は更にこの先にあったそうですが、今はジャングルと化しています。
来た道を戻りますが、王宮の塔門へは行かずに途中から脇道に入り、男池の横にある門から外へ出ます。
象のテラスとライ王のテラスの間に出ました。
この象のテラスの1番端の部分には、蓮の花の像や、5つの頭を持つウマ(観世音菩薩の化身)、蓮の花を絡め取っている3つの頭の象の彫刻があったらしく…残念😢
12世紀末に建築されたと言われる『ライ王のテラス(Leperking Terrace)』は、1996年にフランスによって修復されました。
修復の際に何度も修復されていたことがわかり、その歴史がわかるよう、壁と壁の間に通路を作って、新旧のレリーフが見れるように工夫されています。
ちょっと迷路な感じです。
表情も彫り方も色々なので見応えがあります。
ここでアンコール・トムの観光は終了です。
昨日から感じていたのですが、カメラのピントが合いにくくなっています。
普段使っていないカメラだから、自分が使い慣れていないから?と思っていましたが、どうやらカメラの性能の問題のようです。
ガッガリ…
のちに一眼レフを買う事を検討しましたが、大き過ぎて旅行に持って行くには嵩張るので、コンパクトなミラーレスカメラを購入しました。
カメラって大事ですね。
日本人のオーナーが経営しているカフェ「Cafe Puka Puka」でカンボジアミックスのスムージーを頂きます。
生水、氷は口にしないよう言われていますが、ここは大丈夫と保障されているので安心して冷たいものを口に出来ます。
隣接しているアンコールクッキーなどのお土産を販売しているお店で、お土産の購入です。
安心して配れるという点で購入しましたが、値段はお高め。
個人的にはクッキーよりバナナチップスが美味しかったです。
このあと昼食に飲茶を食べてホテルへ戻ります。
皆さん「暑い」とか言いながら汗をハンカチで押えていますが、私とオジサマの一人だけが滝のように汗だくになってます💦
小休憩でホテルに戻った時に着替えをされている方もいるのですが、私は日数ピッタリの枚数しか服を持参していないので着替えるものが無い…
と話したら、同じツアーの方が洗剤を分けて下さいました!
ありがたや~。
いつもツアーでご一緒する方には良くして頂き、自分はラッキーだなって思います。
(稀にハズレることもあるので、そういうパターンを知りたい方はスペイン旅行編をご覧下さいませ。)
休憩時間がもったいないので、Yonさんにお願いして、希望者数名でクメール式のマッサージを受ける事にし、お店へ連れて行ってもらいました。
タイ古式マッサージなどを想像し、激痛を覚悟していましたが気持ち良かったです。
疲れが癒されました♡