DAY 2_AM
9~10世紀の遺跡群
~ロリュオス遺跡群(ロレイ・プリア コー・バコン)~
初日の朝はオプショナルツアーの朝日鑑賞。
朝4時半モーニングコールの5時出発ですが、昨夜はゆっくり出来たので元気です!
まだ全く観光をしていないので、真っ暗でどこに向かっているのか?
どこにいるかわからない状態です。
あとでわかりましたが、この写真はアンコール・ワットの環濠です。
赤紫に染まっていく空を見て、朝日鑑賞に期待が膨らみます。
まずはチケット売り場に行き、全員顔写真を撮ります。
あっという間に顔写真付きのチケットが発券されます。
チケットは1日券、3日券、7日券とあり、私達は3日券。
このツアーが正味3日なのに納得です。
チケットホルダーもくれるので、首にかけて観光します。
西参道の入口に到着すると、真っ暗な中に懐中電灯を持った係員の人がいて、チケットと顔を1人1人しっかり確認しています。
きちんと顔を見せないと本当に通してくれないので注意です。
真っ暗な中、足元に気を付けながら、とにかくまっすぐ進みます。
聖池前のベストポジションは大混雑💦
写真を撮りたくても、絶対に頭かカメラが写り込んでしまいます。
上手く撮れる所を探してウロウロしてみるもダメ😢
ウロウロしているうちに、段々空が明るくなって来てしまいました💦
どうやら、今日は天気が悪くて朝陽が見えなかったようです…
やっと聖池の前で写真を撮る事が出来ました。
それもそのはず。
振り向いたら、皆さん帰り始めているじゃないですか!
朝日鑑賞は終了なので、西塔門に戻ります。
ストールなどを売る人が寄って来ます。
カンボジアシルクだそうですが、まだ様子がわからないのでスルーします。
戻りながら、現地ガイドのYonさんが色々と説明してくれます。
公認のガイドさんは全員この制服を着用しています。
西塔門を出てみると、道の岩がガタガタだった事にびっくりです😲
真っ暗な中で、よくこんな所を歩けたものだと…
しかも太陽がちょっと見えて来ました😢
アンコール・ワットの周辺は舗装された道路です。
しかし、全体的にはまだ土のデコボコ道が多いです。
そういえば昔、テレビ番組の企画で「アンコールワットへの道」なんてあったねぇ(笑)
どこを整備していたんだろう…
道端にお店が並んでいる場所が何ヶ所もあります。
多くの店舗に黄色い液体のペットボトルが売られているのですが…
まさか、水???なんて思ったら、バイク用のガソリンだそう。
ペットボトルで売るなんて、ビックリです!
ホテルに戻って朝食を取り、今日の観光に出発です。
子供たちが何か作っています。
近付いてみると、とても細かい革細工をつくっています。
みんな感心しまくりです。
思わず購入(笑)
大きさや細工の細かさによって値段も違ってきます。
デザインも神様だけでなく、花や景色など色々とありました。
これが影絵芝居「スバエク・トーイ」に使われているのだそうです。
アンコールの遺跡を年代順に巡るこのツアー。
最初は893年に創建されたロリュオス遺跡群の1つ『ロレイ(Lolei)』です。
ロリュオス遺跡群はアンコール遺跡群の前に建てられた、この午前中に回るプリア・コー、バコン、ロレイ(創建順)の3つの遺跡の事で、このロレイはレンガ系平地式の遺跡です。
大貯水池インドラタターカの中央に建てられたそうですが、今では水も涸れ、朽ち果てた感が半端ないです💦
デバターも美しいのに崩れていたり…
初っ端の遺跡で、ちょっと物悲しくなってしまいました😢
周囲には僧房も建てられて、多くのお坊さんがいらっしゃるので、もう少し整備されていても良いのでは?と思ってしまいます。
遺跡の横にある、新しく建てられた寺院『Wat Lolei』に行ってみます。
入口の前に来て、カラフル&ド派手な絵が描かれているのが見え、全員戸惑います💦
中に入って更にビックリ!!
まるで宇宙空間のようなお堂です。
遺跡とのギャップ、凄すぎです。
次の遺跡は879年に創建された『プリア・コー(Preah Ko)』です。
プリア・コーはロレイと同じくレンガ系の遺跡で、アンコール遺跡群の中で最古の寺院です。
周囲の壁や門は崩れていますが、祠堂はしっかり残っています。
祠堂の前には聖なる牛『ナンディン像』が、対峙するように建っています。
中にも入れるので入ってみます。
迫り出し構造の建築物なのがわかります。
てっきり3基の祠堂かと思っていたら、後ろ側にも3基あり、全部で6基の遺跡でした。
東側は中央の祠堂が1段下がって配置されていましたが、西側は3基平行に並んでおり、損傷が激しいです。
東側と西側で、かなり雰囲気が違って見えました。
西側左の祠堂だけ、楣(まぐさ)がレンガの彫刻で出来ていたそうですが、きちんとガイドブックを読んでいなかった為に気付かず…
写真には収めているものの、全体しか撮って無かったのでわからず残念。
予習不足でした😢
行きは祠堂まっしぐらでしたが、帰りは倒れたままの柱や、壊れたままの楼門や周壁なども見る余裕が出て来ました。
クメール王国崩壊後、アンコールの遺跡は、約150年前にフランス人博物学者アンリ・ムオが発見するまで密林の中で眠り続けていたのだそうです。
約150年前って、意外と最近💦
その後フランスによって発掘、調査、修復が行われてきましたが、内戦によって中断。
1990年代になって国際協力のもと、修復などが再開されたんだそうです。
本当に最近まで、その辺に地雷があったというので怖くなりました。
午前中最後の観光は、881年に創建された『バコン(Bakong)』です。
伽藍周囲に環濠を巡らせた最初のピラミッド式の遺跡で、東西900m 南北700mとロリュオス遺跡群の中で最大です。
ロレイやプリア・コーとは違って、砂岩系の遺跡でもあります。
東参道には地面を這う、7つの頭を持つナーガ(蛇神)の欄干が長く伸び、今までの遺跡とは雰囲気がかなり違います。
このバコンは5層のピラミッド式で、各層に意味があります。
第一基壇はナーガの世界、第二基壇はガルーダの世界、第三基壇は夜叉(悪神)の世界、第四基壇は羅刹(オニ)の世界、第五基壇は神の世界を現しています。
狭い参道を通って天界へ参詣するという構図のようです。
Yonさんがオススメの写真スポットがあるのを教えてくれます。
第一基壇の楼門を通る際に、破風の隙間から見える祠堂を撮ると絵画のように見えるのだそう。
みんな止まって写真を撮ります。
写真を撮ると階段です。
思っていた以上に急なのと、1段1段が高くて上るのが大変💦
やっと第三基壇まで上って見えた景色は…ボロボロの祠堂と僧房。
いよいよ最上階の第五基壇に上ります。
この祠堂の部分はレンガ系の作りになっており、デバターもあります。
中にはインドレシュヴァラ神が祀られていました。
上から眺めると、この遺跡はラテライトで造られた3重の周壁に囲まれていることもわかります。
第五基壇、南面東側の壁面には、唯一綺麗な状態の6人の阿修羅が神と闘うレリーフが残っています。
帰りは西側の参道に出ます。
西側も東側と全く同じ造りで、楼門の破風には同じく隙間があったので、こちら側でも写真を撮ってみました。
上るのも大変でしたが、下りるのはもっと怖い!
どうしても怖い人は後ろ向きで四つ這いになると良いそうですが、ここはなんとか普通に下りれました。
お昼はNew Bayon Restaurantでアモック付きのクメール料理です。
何故かこの旅、料理の写真を一切撮っていないという…
なので、この写真は拝借しております。
アモックとは雷魚入りのグリーンカレーみたいな感じでした。
あー、写真撮って無いから記憶が薄れてます😢
お昼は暑すぎて危険なので、ホテルに戻って小休憩です。