いよいよ熊野古道・伊勢路、最後の峠「松本峠」です。
やっとここまで来た…って感じです。
松本峠は江戸時代の道から、お地蔵様を越えた先で明治時代の道に変わります。
一番大きなお地蔵様の足元には、江戸時代の初めに妖怪と間違えられて鉄砲で撃たれた傷が残っていました。
ここでスタンプもGET。
城(城跡)好きとしては興味がありましたが、立ち寄る余裕はありませんでした。
いつか行けるチャンスがあれば…
七里御浜が見渡せる展望台がありました。
キレイな浜だな~なんて思っていたのはこの時だけで、このあと延々と続くこの浜が、こんなに辛くて地獄に思えるとは…(笑)
とうとう最後の峠越えが終わりました。
「見晴らし場」とはあるものの、先程の展望台の方が断然見晴らしが良かったです。
古民家などもある通りです。
鬼退治に成功した将軍の行列が笛を吹きながら渡った橋ということで、欄干の丸い穴は横笛をモチーフにしているそうです。
鳥居の横には「吉田大明神」の石碑がありました。
先を急ぐのでお詣りはせずに通過しました。
遠くから見た時は獅子というより顔を埋めた鴨みたいに見えたのですが…近くから見たら鷲??
どうしても獅子には見えませんでした💧
反対側から見ると全く…
この獅子岩と隣の神仙洞を対にして、奥地にある大馬神社の狛犬とされているそうです。
今日も快晴です!!
神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵で、日本書紀にも記されている日本最古の神社と言われています。
靴を脱いで玉砂利の上を歩いてお参りしました。
境内が狭いので、ご神体である高さ45mの岩と、そこから架かる綱を写真に収めるのが難しかったです。
真っ赤な鳥居の先に稲荷神社・龍神神社もありましたが、ここも通過です。
馬と竜の何かがあった場所なのかと説明を読むと、「口有馬」はここの地名で、水害を鎮めるために海の神 竜宮の神様を祀ったんだそう。
敷地内の柱にスタンプのQRコードがあるのが見えるのですが、営業時間前だったために入れず読み込めないという…
建物の中ではなく外なので、QRコードだけ読ませて欲しいとお願いしてみたのですがダメでした。
ここで待って時間をロスするわけにはいかないので、泣く泣く諦めました。
縄文・弥生時代の遺跡から出土した土器をはじめ、江戸時代から昭和初期の民具が展示されています。
花の窟神社にまつわるものもありますが、ここも時間が無いので通過です。
海岸線沿いにある林の中にありました。
約30kmの海岸線は砂浜は歩きにくいし、靴の中がジャリジャリになるし…
アスファルトの道は足が疲れるので、この防砂林の中の土の道が一番歩きやすくて良かったです。
志原川に架かる志原橋の辺りは、浜街道の中の三大難所の一つだそうです。
志原尻龍神燈を探してみましたが、わかりませんでした。
浜街道は高波が来たら逃げ場が無いので…
どこまでも続く砂浜…
堤防に座って昼食を取っているとジャスミンの香りが漂って来たので探してみたら、花が咲いていました。
ジャスミンの花を見たのは初めてです。
市木川の河口に堆積した砂利によって起きる水害を鎮めるために、ここにも竜神様が祀られています。
市木の一里塚のスタンプGetです。
草に埋もれていたので、意識していないと見逃してしまいそうでした。
道の脇にミカンの木がたくさん植えられており、袋詰めミカンの無人販売のスタンドもありました。
あまりの安さにびっくりです。
1袋を購入し、みんなで食べながら歩きました。
マップには「化粧の水」とありますが、碑には「起請の水」とあります。
休憩です。
じゃばらウォーターが売っていたので、迷いなく買いました。
じゃばらとは和歌山県北山村という飛び地の村で自然交配種として栽培された柑橘類で、酸味と苦みが強烈なのですが、このじゃばらを使ったじゃばら酒がクセになってしまい、以降「じゃばら」と見ると買ってしまうんです(笑)
疲れ果てた身体に染み渡りました~。
尾呂志川に架かる旧阿田和橋です。
欄干がミカンです。
ここまで来ると、若干みんなの口数が減って来ました。
本来のルートが工事中で通れなかったので迂回したら、井田観音の入口に出ました。
観音様はちょっと奥にあるので、立ち寄る元気はありません(笑)
迂回したためにウミガメ公園を通り過ぎてしまったので、ここから少し戻ります。
スタンプをGetするために来たようなものなので、のんびり休憩はしていられません。
それに、たぶん座ったらもう立ち上がれない気がするし。
とりあえず、ウミガメだけは見た!
新宮まであと6㎞!
あとちょっとだって思ってしまったら…この先が長い…
そして海から離れていきます。
道の真ん中に突然、大岩が出現!
ここから大烏帽子山の登山も出来るようです。
もはやみんな無言で通過です(笑)
祠が3つありました。
横手延命地蔵に祠が3つあったので、それが横手延命地蔵と首なし地蔵と導引地蔵なのかと勘違いしていました。
ここが首なし地蔵と導引地蔵です。
たしかに首が無い…
最後の道標、最後のスタンプです。
まだ2㎞もあるの? さっきのところから4㎞しか歩いてないの??
熊野川に架かる大橋を渡ると、いよいよ和歌山県!
ここまでずっと三重県だったことも衝撃です。
新宮城跡(丹鶴城跡)が見えて気になるのですが、とてもとても行くことは出来ません。
下馬橋(太鼓橋)に到着すると大鳥居が見えました。
ゴールです!
長かった…166㎞完歩です。
166㎞完歩よりも、今日の30㎞完歩の方が達成感が大きいです(笑)
大鳥居をくぐると八咫烏神社、熊野詣の記念碑、梛のご神木などを見ながら参道を歩き、手水舎へ。
龍の手がなんとなくシュールな感じでした。
神門をくぐると、まずは左側の拝殿でお詣りし、上三殿、八社殿の順に1社ずつお詣り。
それから新宮神社、恵比寿神社にお詣りしました。
境内には実のついたじゃばらの木もありました。
最後の宿はお寿司屋さんが経営する1日1組1棟貸しの宿。
宿までの2㎞がこれまた辛かったです…
正直なところ部屋もお風呂も狭かったですが、お寿司屋さんでの食事が豪華で美味しかったので全然OKです。
生クジラの刺身も食べれて大満足♪