種市層(ウニ増殖溝)

種市層(ウニ増殖溝)

三陸ジオパーク「種市層(ウニ増殖溝)」です。

階上岳登山が無くなり、体力が余っていたので散歩に出掛けました(笑)
見えていた種市港沖防波堤灯台に行こうとしたら、陸続きではない事が判明したので、種市海浜公園に向かうことにしました。

種市港沖防波堤灯台

洋野町はあまちゃんで有名になった「南部もぐり」の発祥の地です。
1898(明治31)年、種市沖で座礁した貨物船の解体引上げ工事のため訪れた安房国(現在の千葉県南部)の潜水夫が、住民にヘルメット式の潜水技術を伝授したことが始まりと言われています。
ヘルメット式の「南部もぐり」は、船上より命綱ともなるホースからヘルメット内に空気を送ることで長時間潜水可能なことから、湾港工事や海中調査などに活躍し、県内の水揚げ量の約9割を占める天然ホヤ漁にもその技術が活かされています。
岩手県立種市高等学校の海洋開発科では、潜水技術と水中土木を学ぶことができます。

波打ち際の岩場には、溝を掘って造られたウニやアワビを養殖するための施設があります。
この溝にウニやアワビの稚貝を放出すると、波によって常時新鮮な海水とえさが供給され、安定して育成することが出来るんだそうです。
この施設によって洋野町は本州一のウニの水揚げ量を誇っています。

種市層(ウニ増殖溝)

ひろの水産会館ウニークの横には種市地区の震災の被害を伝える看板がありました。

ひろの水産会館ウニーク
洋野町の震災の被害を伝える看板

洋野町には10mの津波が来ましたが、高さ12mの防潮堤のおかげで三陸沿岸の市町村では唯一、人的被害がゼロだったそうです。
しかし、基幹産業である漁業は、漁場、漁業施設等に壊滅的な被害を受けてしまいました。

洋野町の防潮堤

種市漁港の施設は再建されたものです。

種市漁港
洋野町の水門

洋野町の水門
洋野町の防潮堤

水門の先には三陸ジオパークの「種市海浜公園」がありますが、ここで引き返しました。
種市海浜公園は海水浴場やシーサイドハウス、キャンプ場などが揃ったレジャースポットで、毎年夏にはシーサイド花火大会が開かれているそうです。
「窓岩」もすぐそばにあり、周辺の岩場でカキ礁の化石も観察できます。
同じ地層からはアンモナイトやモササウルスなどの化石も発見されているそうです。
化石はちょっと見てみたかったので、公園まで行けばよかったです。

種市漁港

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