プエルタ・デル・プエンテ

プエルタ・デル・プエンテ

プエルタ・デル・プエンテ(Puerta del Puente)です。

「橋の門」という名の通り、都市の歴史的中心部への入口として、何世紀にもわたり人々を迎え入れてきましたこの門の起源はローマ時代に遡ります。
イスラム支配期やレコンキスタを経て、現在の姿は16世紀にフェリペ2世の命によりルネサンス様式で再建されたものです。
設計は建築家エルナン・ルイス3世によるもので、ドーリア式の柱と重厚な石造りが特徴です。

プエルタ・デル・プエンテ

橋門の建設はフランシスコ・デ・モンタルバンによって開始されましたが、数か月後の1571年にはエルナン・ルイス3世が工事を引き継ぎました。
扉の設計に問題が発生し、予想費用が当初の1400ドゥカートは3倍の3100ドゥカートにまで膨れ上がり、工事は4年間中断されました。
1576年に再開しましたが、コルドバ市議会の負債と資金不足が原因で未完成のままとなりました。

1912年、アルフォンソ13世の治世下、プエルタ・デル・プエンテがあったエリアは城壁が取り壊され、1928年に記念門として再建されました。

プエルタ・デル・プエンテ

正面に見えているのはメスキータの南側テラスでした。

メスキータ 南側テラス

門のすぐそばには、コルドバの守護聖人である「大天使聖ラファエルの像(Triunfo de San Rafael)」が立っていました。
17世紀のペスト流行時、神父アンドレス・デ・ラス・ロエラスの幻視に現れたラファエルが街を守ると約束したことから、コルドバの守護天使とされた聖ラファエルへの信仰は、今も街の随所に見られます。この像は、門とともにコルドバの宗教的・文化的アイデンティティを象徴しています。

大天使聖ラファエルの像

ちなみに、門の手前にあったのはルイス・デ・ゴンゴラ・イ・アルゴテの碑(Poema a A Córdoba de Luis de Góngora)でした。

ああ、荘厳な城壁よ、名誉と威厳と勇敢さを冠した塔よ!
ああ、偉大なる河よ、アンダルシアの偉大なる王よ、
黄金とまでは言わないまでも、高貴な砂の河よ!
ああ、肥沃な平原よ、高くそびえる山々よ、
空に尊ばれ、昼に金色に輝く!
ああ、永遠に栄光に満ちた我が祖国よ、
羽根と剣に彩られた! ヘニルとダロを豊かに潤す
遺跡と戦利品の中に、あなたの思い出が私の糧でなかったとしても、私の不在の目があなたの城壁、塔、河、平原と山々を見るに値しませんように、ああ、祖国よ、スペインの花よ!

ルイス・デ・ゴンゴラ・イ・アルゴテの碑

コルドバ歴史地区は1984年に世界遺産に登録され、1994年に拡張されています。

世界遺産

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