コンスエグラの風車

ルシオ風車

「ラ・マンチャの風車」に来ました。
日本では「ラ・マンチャの風車」と呼ばれることが多いように思いますが、ラ・マンチャ地方コンスエグラのカルデリコの丘の上にあるので、「コンスエグラの風車」と表記されます。

16世紀、カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)の時代に、ネーデルランドから導入された、小麦を粉に挽くための製粉用風車です。

セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』で、主人公が風車を「巨人」と見間違えて突撃する場面で一躍有名になりました。

13基あった元々の製粉所のうち12基が修復され、内部を公開しているものがあります。
それぞれに名前が付けられており、ラ・マンチャのテーマにちなんで名付けられたものや、ドン・キホーテの世界を彷彿とさせるものがあります。

ルシオ風車
ルシオ風車

その中の1つ「ルシオ風車(Molino Rucio)」の中に入ってみました。
“Rucio”とは、『ドン・キホーテ』に登場するサンチョ・パンサのロバの名前だそうです。
典型的な三層構造で、まずは最上階(モレデロ)の製粉機械を観に行きました。
実際に稼働しているので、製粉の実演を見ることが出来ました。
建物は1837年に建てられたものですが、この製粉機械の一部は16世紀のものだそうです。

ルシオ風車の歯車
ルシオ風車の石臼

ルシオ風車 製粉機

中階(カマレータ)には、粉の収集場所と地元工芸品の展示がありました。
窓から隣の風車が見えるのが、まるで額縁に入った絵のようでした。

ルシオ風車 展示フロア
ルシオ風車の窓からの景色

地階(厩舎)には受付と土産物店があり、3階から見学して戻ってくると、サフランティーを振舞ってくれました。
そうなると何か購入しなければ…という気持ちになり、サフランと風車のミニチュアの置物を購入しました(笑)

サフランティー

ルシオ・ミルについての説明が、スペイン語と英語で書かれていました。

「働く工場」
1837年に建設されましたが、機械の一部は16世紀に遡り、2013年にオープンしたルシオ風車は、ラ・マンチャ地方特有の3階建ての構造を保っています。
当時の機械を今も保存している数少ない風車の一つです。
ラ・マンチャ風車の3階建ての構造を展示しています。
上階は風車の中心であり、機械類が保存され、見学ツアーも行われています。
中階の小部屋は小麦粉の集荷場でした。
1階は厩舎で、インフォメーションデスクとギフトショップ、地元産品の店があります。

営業時間とガイドについての案内もありました。
ルシオ風車の奥にある風車はタパスバーになっているようです。

ルシオ風車の案内

ルシオ風車の説明

入口にはドン・キホーテのオブジェがありました。
隣の「エスパルテロ風車(Molino Espartero)」へ続く階段が青く、白と青のコントラストが美しかったです。

ドン・キホーテのオブジェ
エスパルテロ風車

遠くに見えるお城は「ラ・ムエラ城(Castillo de la Muela)」です。

1183年にアルフォンソ8世からエルサレムの聖ヨハネ騎士団に寄贈されたお城です。
要塞として、12世紀と13世紀の拡張と修復が行われ、聖ヨハネ騎士団の拠点となっていたそうです。

ちょっと行ってみよう!と思って歩き始めたのですが…思った以上に遠いです。
集合時間までに戻って来れないと判断して諦めました。

コンスエグラの風車

風車の後側です。
覗いてみた窓以外、何も無いです。

エスパルテロ風車

丘の上からはコンスエグラの街が良く見えました。
黄色いテントはサーカスでした!

コンスエグラ
コンスエグラ

写真では風車が連なっているように見えるのですが…
実は1つ1つがかなり離れているのです。
遠くから丘を見ると、その距離感が良くわかると思います。
あまりにもイメージと違って衝撃的でした。

カルデリコの丘

スペインツアーの旅行記はこちら⇒ゆっきー旅行記~スペイン編~


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