パディージャ広場

フアン・デ・パディージャの像

パディージャ広場(Plaza de Padilla)には、2015年に建立されたばかりの、フアン・デ・パディージャの像(Monumento a Juan de Padilla)がありました。
この広場は元々パディージャの居住地でした。
像は右手に「宣言書」を握りしめた姿で立っており、反乱軍の指導者としての決意と信念を表現しているそうです。

フアン・デ・パディージャ(Juan de Padilla)は、16世紀初頭のスペインで起きた「コムニダーデスの反乱(Comunidades de Castilla)」を率いたトレド出身の貴族であり、民主的自治を求めて戦った象徴的な革命指導者です。

コムニダーデスの反乱とは、スペイン王カルロス1世(のちの神聖ローマ皇帝カール5世)が即位すると、外国人顧問の登用や重税政策に対してカスティーリャの都市が反発して、1520~1521年に起きたコミューン戦争です。
トレドだけではなく、バリャドリッド、セゴビアなども反乱の中心都市でした。

パディージャは貴族(騎士階級)でありながら、民衆の側に立ち、トレド市民軍の指導者として蜂起しました。
反乱軍の軍事司令官となったため、フアン・ブラボやフランシスコ・マルドナドとともに「三英雄」と称されています。
一時は王党派に勝利するも、1521年4月23日のビジャラーの戦いで敗北し、翌日処刑されてしまいました。

フアン・デ・パディージャの像

古都トレドは1986年に世界遺産に登録されています。

世界遺産

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