アルカラ門(Puerta de Alcalá)の横を通りました。
アルカラ門は、スペイン・マドリードの中心地、インデペンデンシア広場(Plaza de la Independencia)にある新古典主義様式の壮麗な凱旋門で、都市の象徴となっています。
カルロス3世の首都到着を祝う凱旋門として1774年に着工、1778年に完成しました。
その優雅なアーチと彫刻は、マドリードの歴史と芸術の融合を体現しています。
フランチェスコ・サバティーニ(Francesco Sabatini)の設計で、セゴビア産の花崗岩とコルメナールの白石で出来ています。
写真が上手く撮れませんでしたが、アルカラ通りを通ってアルカラ・デ・エナーレス方面へ向かう東側が正門と言われています。
凱旋門としての「迎え入れ」の意図があるため、カルロス3世が都市に入る際に見た面が正面というのが根拠です。
- 中央アーチのライオンの頭部
→ 王権・力・威厳の象徴。ライオンはスペイン王室の象徴動物でもあり、門の中心に配置されることで王の権威を強調しています。 - 頂部の戦士の天使とキューピッド(アモール)
→ 守護と愛、平和の調和を象徴。都市の守護者としての天使と、統治における慈愛の精神を表すキューピッドが並ぶことで、カルロス3世の理想的な統治像を表現しています。 - 両側の浮彫(レリーフ)
→ 豊穣と繁栄を象徴。果実や植物のモチーフが使われており、都市の発展と市民の生活の豊かさを祝福する意図があります。 - 王の銘板「REGE CAROLO III ANNO MDCCLXXVIII」
→ 歴史的記録と王の功績を刻むラテン語の碑文。建設年と王の名を記すことで、門が王の偉業の記念碑であることを明示しています。
スペイン人彫刻家のフランシスコ・グティエレス(Francisco Gutiérrez)が仮面や盾などの装飾を担当し、フランス人彫刻家のロベルト・ミシェル(Roberto Michel)が天使や浮彫などの象徴的彫刻を担当しました。
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