臨済宗円覚寺派 金宝山浄智寺に来ました。
鎌倉幕府第5代執権北条時頼の三男である北条宗政が亡くなり、その菩提を弔うために1281年頃に創建された臨済宗のお寺です。
鎌倉五山の1つで第四位に位置しています。
鎌倉五山とは、鎌倉にある臨済宗のお寺で、格式の高い順に順位がつけられており、第一位:建長寺、第二位:円覚寺、第三位:寿福寺、第四位:浄智寺、 第五位:浄妙寺となっています。
甘露の井の向こうに山門が見えます。
甘露の井
鎌倉十井の一つに数えられる井戸です。
蜜のように甘く、仏徳で授かる霊水で不老不死の功徳があると言われます。
山門
円覚寺開山の無学祖元の筆とされる『寶所在近(ほうしょざいきん)』の文字が掲げられた総門は、深い木々に囲まれ、浄智寺を象徴する石段が伸びています。
寶所在近とは「仏を信じ、修行を積めば心の平穏が得られる」という仏の教えを意味しています。
本堂 曇華殿(どんげでん)
曇華殿と呼ばれる仏殿です。
御本尊は室町期作の木像三世仏坐像で県指定の重要文化財です。
左から『阿弥陀・釈迦・弥勒』の各如来で、『過去・現在・ 未来』の時を象徴しています。
各如来は衣の裾を台座に長くたらした様式で、鎌倉仏の特徴をよく表したお姿をしています。
また、曇華殿後ろ側には鎌倉三十三観音霊の一つ観音菩薩像も祀られています。
布袋尊
鎌倉七福神のひとつである布袋尊(ほていそん)。
福徳円満のご利益があると言われます。にこやかなその姿は誰もに愛され、お腹を撫でると元気がもらえると言われています。多くの方に撫でられたお腹はとてもツルツルとしています。
書院
大正13年に建てられた茅葺の建物です。
茅葺き屋根の素朴な外観の書院は庭園側から見ても、正面から見ても実に美しい佇まいです。四季を通してその移ろいを楽しめます。
*** 広告 ***