知床クルーズ

硫黄山から流れるカムイワッカの滝

知床岬へのクルーズの為、港へやって来ました。
知床クルーズはルシャ湾で戻る約2時間のコースと知床岬まで行く3時間15分のコースがあり、どうせ行くなら知床岬まで!と思い、知床岬コースを選択。
全然時間とか調べていなかったのですが、前日の空き時間に散歩した際に予約が出来たので午前中の便を予約しました。
予約せずにやって来た人が、既に午前は空きが無く、午後になってしまうと言われて困っていました。
午後だと宿への移動が厳しくなるので、昨日のうちに午前中の便が予約出来て本当に良かったです💦
ちなみに観光船の会社も何社かあって船の形状も違うので、よく調べた方が良いです。
私はあまり船が得意じゃなくて外の風に当たっていたいので、デッキで見れるタイプの「ゴジラ岩観光」の船を選びました。

出港して流氷が最初に接岸するという「プユニ岬」を越えると、すぐに現れたのは「フレペの滝」です。
別名「乙女の涙」。
この滝は展望台が終点の遊歩道があり、地上から見ることもできるようです。

船は滝に近付いてくれます。
シーカヤックをしている人もいました。
湯の華の滝くらいまでを周る優しいものから、知床岬をぐるっと周るツアーなど色々あるようなので、いつかチャレンジしてみたいと思います。

フレペの滝
シーカヤック

次の滝は「湯の華の滝」です。
フレペの滝の女の涙に対して「男の涙」とも呼ばれています。
写真では伝わりにくいのですが、フレペの滝も湯の華の滝も落差が100mくらいあります。

この辺りにはアイヌ語で黒い洞窟という意味の「クンネポール(海蝕洞)」という、波による侵食で海食崖に形成された洞がたくさんありました。

湯の華の滝
クンネポール(海蝕洞)

「象岩」です。

岩尾別川の河口が見えてきました。
アイヌ語で「硫黄が流れる川」と呼ばれるこの川「イワオベツ」ではなく「イワウベツ」と読みます。
鮭や鱒の試験場があるので、ヒグマが現れることもある場所です。
ちなみにこの場所は、鮭や鱒の捕獲が禁止される規制期間があるのでご注意下さい。

象岩
岩尾別川の河口

携帯電話はこの辺りから圏外になりました💦

オーバーハングといわれる、垂直に切り立った柱状節理の断崖が続く「水晶岬」です。
先端には落ちそうで落ちない「コケシ岩」がありました。
本当に絶妙なバランスです!

水晶岬
コケシ岩

硫黄の成分が多い水が流れ落ちて、黄色くなっているこの崖の上に、昨日行った知床五湖があります。
崖の端っこがなんとなく見覚えのあるような…
こんな崖の上にあったなんて思いもしませんでした。

この辺りでトドやオジロワシが見れることもあるそうです。

硫黄が流れる岩
知床五湖の断崖


「エエイシレド岬(ワシの鼻)」を過ぎると知床連山が良く見えるようになりました。
白くなった硫黄山の新火口も見えます。

名前の無い滝もたくさんありました。
7月位に枯渇してしまう滝もあるようなので、たくさん見つけられたらラッキーです☆

エエイシレド岬
知床連山
名前の無い滝

「カムイワッカの滝」が見えて来ました。
知床硫黄山から流れるカムイワッカ川の終着点です。
カムイワッカの滝の少し上流には強炭酸の天然温泉「カムイワッカ湯の滝」があり、6月~10月までは行くことが出来ます。
ただし、お盆の時期はマイカー規制され、ウトロからシャトルバスが運行されているので、要確認です。
天然温泉とはいうものの、30℃しか無いので入れないんですけどね💦

カムイワッカの滝
硫黄山から流れるカムイワッカの滝

名前の無い滝や溶岩が冷え固まって出来た岸壁もありました。

名前の無い滝
溶岩が冷え固まって出来た岸壁

「ヨウシペツの滝」です。
これも知床硫黄山から流れる硫黄川の終着点です。
なので、別名「硫黄川の滝」。
船でのアナウンスも硫黄川の滝でした。

幅の狭い海岸に船長さんがヒグマを発見!
しかし、船は揺れるし全くわからずでした…

ヨウシペツの滝
ヒグマがいた海岸

「ウンメーン岩」の向こうに知床岳も見えて来ました。

ヒグマの出没ポイントと言われる「ルシャ湾」に到着です。
このルシャ湾(ルシャ川河口)が知床林道の終着点だそうです。
残念ながら、このポイントに今日はヒグマはいませんでした😢

ウンメーン岩と知床岳
ルシャ湾

「テッパンベツ川」の河口を過ぎると「19号番屋」という漁師小屋がありました。

この辺りがクルーズの中間になります。
今回は知床岬コースなので、先へ進みます。

テッパンベツ川
19号番屋

「タキノ川の滝と滝の下の番屋」が見えて来ました。
滝の直下に番屋があるのが不思議な感じです。
崖にも囲まれているので、圧迫感が凄そうです。

「蛸岩」もありました。

タキノ川の滝と滝の下の番屋
蛸岩

「カシュニの滝」です。
チャラセナイ川の河口の滝です。
滝の横から正面に移動します。
この辺り一帯の地層はテッパンベツ集塊岩層と呼ばれ、安山集塊岩が隆起や海蝕を繰り返して出来た地層だそうです。
地層も奥深い…

カシュニの滝
カシュニの滝

小さな岩にも名前が付いていると思ったら「カパルワタラ」という島だそう…
岩や滝、名前があったりなかったり、何が基準なのかわからないです。

他社のクルーズ船に追い越されました(笑)

カパルワタラ
他社のクルーズ船

白い岸壁が見えて来ました。
アイヌ語でレタラワタラ(白い岩)とも呼ばれています。
右端にポツンと見えるのが、遠目に見ると観音様のように見えるので「観音岩」と言われています。
白いので、本当にご利益がありそうに見えます。
白い岸壁の左端には大きな洞窟もあり、不思議な場所でした。

洞窟と白い岸壁
観音岩

岩に隠れたところに番屋がありました。
これも岩だと思っていたら「イタシュベワタラ」という島で、海鳥の繁殖地となっているんだそうです。

イタシュベワタラ
番屋

亀にしか見えない「眼鏡岩」や犬の横顔に見える岩などもありました。
この辺りはポロモイ岳から流れるポロモイ川の河口です。

眼鏡岩
犬の横顔の岩

「文吉湾」と「知床川」がありました。
この文吉湾が最後の番屋です。

文吉湾
知床川

クルーズの最終地点、「知床岬」に到着しました。
岬の先端に木が無いのが不思議でしたが、風が強すぎて育たないのだとか…

知床岬のすぐ先に国後島が見えます。
こんなに目前にあるのに行けないなんて…
お父さんが国後島の出身という小学校の同級生がいたので、なんとも複雑な気持ちになります。

知床岬から知床半島を振り返ると、随分遠くまで来たんだと思いました。

知床岬
知床半島

往路はガイドもあったので景勝地に近付きつつ、ゆっくりと進んでいましたが、ここからは陸から少し離れたところをスピードを出して進みます。
船室に入りたい人は中へ、デッキや船首にいたい人はしっかり掴まるように言われます。
船内に入ると酔いそうだったので、船首に座って手すりに摑まる事にしました。
かなりのスピードが出るので、髪の毛はボッサボサになりました(笑)
ちょっぴりタイタニックのように立ってみたい気持ちもありましたが、大型客船なら可能でしょうが、小さなクルーズ船では立つことも不可能です💧

離れてみると、カシュニの滝が二重の滝だったことがわかったり、見え方が全くちがうので、船室に入らない方が写真も撮れて良いと思います。

カシュニの滝

知床岳、知床硫黄山などが良く見えます。
往路は滝や岩ばかりだったので、知床連山にテンションが上がります。
こういう自然の雄大な眺望に感動です!

知床岳
硫黄岳

フレペの滝なども遠目から見ながら、ウトロに戻って来ました。
体中、潮でベッタベタになってしまいましたが、めちゃくちゃ気持ち良かったし、知床の大自然を海上から見れて感動でした。
厳しい環境で人の手が入っていないからこそ世界遺産になったと思うので、この環境は壊してはいけないなと思いました。

知床連山
ウトロ港

やっぱりクルーズ船に乗るなら、知床岬まで行かないとね!


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